【奈良少年刑務所】非公開の場所へ潜入!
だいたい、私が記事書くのが遅いのはタイトルで悩むからです。
目を引くようなタイトル考えて、いやいやこれ駄目だなぁ・・・って引っ込みだいたい普通のタイトルになります。
さて、今回は7月15日に行われました奈良少年刑務所の内部公開へ行ってきました。
j-heritage様の枠組みになんと見事当選!大将軍駅と言い、本当に産業遺産や近代建築遺産にご縁があるというか・・・恵まれているという。100名の枠に3300人の募集、海外からの応募もあり倍率は33倍くらい。
大丈夫・・・?私、今年事故らない?恵まれ過ぎた自分の運勢に驚きながら当たったもんは勿論参加!
毎度同じ事言ってますが、人が映っている写真が出てきます。
これくらいな平気か?と私の感覚で選んでいます。そして、本人は人物を撮影目的で撮影したわけではない事をご理解いただけると嬉しいです。
それでも、この写真は下げてほしいという写真がありましたら連絡先よりご連絡お願いいたします。
では、さっそく内部公開いっちゃいましょう!
こちらは見たことが多いと思われる奈良少年刑務所の入口。
あ、ドリームランドじゃないです。ドリームランドはこの大きな道路を挟んだ裏手です。
ドリームランドがあった時代、間違ってこちらに来られる方もいたそうです。
確かに、ファンタジーな造りしていますもんね。
私はどちらかと言われれば、ファミコンのテトリスを思い出します。
ここも矯正展へ来たことがある方は見た事あると思います。この中から受刑者が過ごした場所に繫がります。勿論、今までここからは限られた人々達が入ることが出来、撮影を許されました。
それが、なんと!今日は撮影できるというのです!
例えるならば「うぇーいww」ってノリで撮影が出来る・・・!いや、実際そんな軽い気持ちじゃないけど。今まで撮りたかった場所を撮影できると思うと、「うぇーいww」じゃ無かったです。私が、この場所を写真に撮っていいのか・・・!いや当たったんだから撮っていいんだ・・・!
とまぁ、こんな支離滅裂な気持ちでした。要は、当選して浮かれてました。
ところで、皆さま。
ここまで話しておいて今更ながら奈良少年刑務所はご存知ですか?初めて奈良少年刑務所って聞いた方からすれば・・・いや、刑務所って聞くだけで近寄りがたい存在なのではないでしょうか。
文章ばっか書いても(私が)頭が痛いのでさっそく内部をみながらお話していきましょう。
こちらが、受刑者が実際使用していた部屋となります。
部屋にもタイプがありまして、1人であったり3人で入る部屋があります。
左手前に、溝があるのがわかりますか?実は部屋の中に小さなボタンが付いており、それを押すと、学校の教室名が書いてある様な板が出てきます。
これは、刑務官に用事があるときに使用するものなのです。
こちらのドアは、奈良少年刑務所が出来た明治からずっと使われているドアです。
さて、ここでちょっと歴史のおさらい。
奈良少年刑務所が出来たのは明治41年。設計者は、山下啓次郎氏。
なんだか以前は色々と難しく書きましたが簡単に言えば当時、不平等条約を改正するために受刑者にも人権を与え「どうだ、きっちりしてるだろう!?先進してるぜ!」というアピールってのか私の説明です。実は明治5大監獄と呼ばれる一つで長崎と鹿児島は正門のみ現存しております。
詳しく気になる方はこの記事を読んだ後にWIKIを読みましょう!
こちらは独房の写真。
トイレむき出ですが3人部屋はちゃんと仕切りがあります。
トイレと洗面台のみですが、使用時は畳やトイレの目隠しがあったみたいです。(産業遺産Japan参照)
2020年ごろにホテルにしようという動きがありますが、独房だとあまりに狭すぎるので二つ部屋をつなげるとかチラリと耳に。
まぁ、売り物にするなら仕方ないのかなぁ・・・一人で泊まるなら良いけど、やっぱ数名で来るだろうしその辺りは難しいですね。
独房のある廊下には、旧単独入浴上跡。
ここから下に下がっているのですが、階段下は暗くて見えないし立ち入り禁止テープ。
でも、ちょっとわくわくする造りだと思います。
しかし横には親切に説明があるので、不法侵入せずとも大丈夫です。
上記の廊下の上はこんな感じで真ん中に穴があって下の様子を見ることが出来ます。
ちなみに、ここカメラのレンズ入るくらいの隙間あります。あまり近く歩くと足落としそうで少し怖かったです。
近付いてみるとこんな感じです。
よく刑務官の方、怖くなかったなぁーって素直な感想です。
この廊下5つありまして、看守台から全方向見る事が出来るという凄さ。
1階と2階、両方同じ造りをしていて二階からはまた下を監視できます。
私はこの写真を撮りたくて撮りたくて・・・最終ここで誰もいなくなるのを粘りました。
刑務官の方に17時までの見学だから早く回った方がいいですよって言われたど、粘りました。
大丈夫、2週目です。強くでニューゲームしてます。
でもこれは本当に待った甲斐がありましたよ。最後早足で外を目指しましたが。
はい、格好いい。見ての通り下に人の気配無いでしょう?頑張ったんです。
見上げた天井も素晴らしい、凄くファンタジー感出てます。
刑務所内には実習場がいくつかあります。
ここは第1実習場。見学内でここ以外は似た造りになっており機械等がもう無く似たような写真が続くので省略。
初め、見たときに私は体育館だと思ったんですね。おぉー木の床の体育館だ!すげぇ!!
これ見た途端、体育館だって現地で言わなくてよかったなぁって思いました。
いわゆる、内職場って事ですね。下の段に職業訓練って書いているの見えますか?
こちらには建築とかいてますが、他にも職業訓練があります。
その中に理美容があるのですが刑務所内で散髪屋さんをしています。
理美容を学ぶ受刑者に散髪してもらう事が出来たのです。
近所の方が、散髪しにきましたと言った感じで来ていたようです。
周りから受け入れられたという点が奈良少年刑務所の一番の強みですがちょっと近寄りがたいイメージが変わったんじゃないでしょうか?
第1実習場から見える景色です。見ての通り、住宅街の近くにあるのが良く分かります。
ちなみに近くには般若寺というコスモスのが綺麗なお寺や植村牧場という、乳製品を使った凄く美味い牧場があり、植村牧場は今回の見学のために出張してきてくれて凄く助かりました。
この柵越しに見える景色を作業中にぼんやりと見てしまうこともあったのかな・・・いや、でも作業に集中してみている人は少なかったかもしれませんね。
場面変わりまして、こちら医務室。病室もしっかりあって検診も行っていました。
やっぱりノスタルジックな造りですね。
ただ、右上にWi-Fiでしょうか?中継器でしょうか?現代の機器らしきものがあり新しくも感じる不思議な空間です。左にも扇風機ありますし。
しかし、天井を見上げればここはどこだ!?という感覚にとらわれます。
上に窓を付けて、外の光を取り入れて明るくしているのでしょうね。
撮ってる時は、この幻想に興奮して取ってましたが今帰ってきて記事を書いていると掃除大変そうという現実的感想になってしまいやっぱりここはどこか不思議な場所だったのだろうかと思っていしまいます。
さぁ、奈良少年刑務所!非公開部分への潜入いかがだったでしょうか!?
以前も「奈良ならでは~」や「リターンズ!」では少し堅苦しい書き方をしましたがやっぱりそれは現役だったからだと思います。
奈良少年刑務所という建物も100年以上、不平等条約改正の為や受刑者を収監し監視するという沢山の義務に縛られいたんだと私は思います。それが、今解放されたんだと。
人で言うと定年退職して余生を過ごす時が来たとでも例えましょうか?
これからここは、色々な人々を招き入れてこれまでの人生をゆっくりゆっくりと語り、来る人達の話を聞くそんな場所になっていくといいですね。
以上で私のレポートは終わりです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。主催者様、参加者様お疲れ様です。
あの炎天下と言える中、集まった人数にも驚かされた一日でもありました。
またご縁がありましたらよろしくお願い致します。
ここからは脱線しますので、お時間のある方のみで。
実はこの記事の前に違うネタ書くつもりでした。けど、こっちの方が早く出来上がりました。
むしろ、まだ書いてすらいませんでした。
きっと、夏の間に書くと思いますのでまたよろしくお願い致します。
ところで、私にしては記事さっぱり終わりにしていると思いませんか?
この感じ、去年の8月・・・大将軍駅の頃を思い出しませんか?
「写真じゃなくて、動いているのがみたんだよ!」「そのちょっと少し横がみたいんだよ!」
「むしろ、ここに行きたかったんだよ!!」って人多いんじゃないですか?
そんな方々の為に私、また夏休みの宿題をする予定ですのでしばらくお待ちいただければと思います。
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