【今福線】未成線への挑戦【1/3】
恐らく私の今年、最後の大型ツアーになるであろう今福線モニターツア―に参加してきました。
12月3日から4日の1泊2日のJ-heritageさん主催です。
今福線って何?って方に簡潔に説明しますと島根県にある広浜鉄道今福線という未成線です。
【幻の鉄道】とも呼ばれています。一体どんな鉄道なのか?
実は、この今福線には未成線で旧線と新線があるのです!
歴史は写真を見ながら話していくとして、まずは集合場所である広島を目指します。
今回はなんと、関西乗り合い組に入れていただきました。
この場を借りて行き帰り運転してくださった参加者でもあるお二方にお礼申し上げます。ありがとうございました!同乗されていた方も親切でありがとうございました。
広島までの道中、運転をしてくださった方の粋な計らいで岡山倉敷市ドライブイン古城へ!
深夜撮影の初の場所!遠くのトンネルがいい具合・・・
そしてここでは、初めて実物に出会います!
初めまして!うどんそば自販機!
まさか、出会うことが出来るなんて思いもしなかった。
そば220円・うどん210円という本当にお手軽価格であり都市伝説の事実を目にしたような衝撃を受けました。
しかも、出来上がると電子レンジの様な「チン!」と音を立てて出来上がりを知らせてくれるのです。
そして、かなり本格的なんです。自販機のデザインは気に入っていましたが味は正直、ネットじゃ美味いって言われてるけど麺も伸びきってる感じで天ぷらもそこまで美味しくなくて出汁もうっすいんだろうなぁー。まぁ、自販機のこの値段で食べるには妥当くらいのもんだろう・・・
って思ってたんです。
申し訳ありませんでした!!すっごく美味しいです!麺なんて本当しっかりしてるし天ぷらと出汁が啜る度に口の中で味が広がり最高に濃厚です!
自販機のレベルではないです。数が減少していますがこれ・・・もっと普及してほしい。いや、少ないから需要があるのかと悶々とします。
関西県内だと兵庫県が一番近い様です。しかも、場所によって味が変わるそうで・・・
確かにこれはファンがつきますね!
他にも、レトロゲーム機があり深夜散策を少ししてからまた広島を目指します。
広島県内には早く着いたため尾道鉄道の旧線に連れて行ってもらったり面白い店を紹介してもらいまた広島港で、うどんそば自販機。この時、酔い止め飲み忘れており飲んで時間が経っていなかったため私は断念しました。
広島から島根へ行くときには薬のおかげで、まっしでしたが念の為に前の席へ。
このまま、まだ今福線には行かず先に行くのは【畳ヶ浦】
ここは、バスの車窓から眺めて目に飛び込んだとてもきれいな海です。
ここから見える景色もいいのですが、近くまで行った写真を乗せたいので先に進みます。
ガイドの付き添いで畳ヶ浦隧道へいざ!隧道と見るだけでわくわくするこの気持ち!
マンホールと名盤を見つけたら取りたくなります。
お待たせしました。いつものです。
話を戻しまして中を歩きます。しばらく歩くと一度広場所に出ます。
実際、薄暗いです。見えないほどでは無いですが洞窟の中に光が差し込んでいる様で神秘的といいましょうか・・・時折小波がザァァァ!となり石にぶつかる音とシャッター音が響きます。
この先にはまた、トンネルがあり中には畳ヶ浦の説明がありました。
もう一つのトンネルを抜けた先の名盤です。
そして視界に広がるのは海!この日は本当に天候に恵まれており暑いくらいでした。
早朝はとても寒かったのに、写真撮るには最高です。
ここは、貝の化石等が多く見られる場所です。あと、ウニもいました。海でウニを見るのは初めてです。そしてシーグラスも拾えます。
大きな岩があり登るとまた景色がいい。勝手に火サススポットと内心命名してました。
私が犯人を止める視点・・・あの先には真犯人みたいな感じです。
まぁ・・・落ちて死ぬまではしませんが確実に大けがしますのでここまでにしました。
何せ、この日は足の感覚が良くなくて本気で怪我思想でしたので。(この言葉よく覚えていてください。)
あまり高さを感じない方のために。人は一応見下ろせる程の高さです。
※登るときは自己責任で。
しばらくの散策の後は昼食を摂り再び今福線を目指します。
まずは、旧線今福から。
こちら下府駅から旧線は計画予定でした。
さて、少し旧線のお話をさせて頂きます。
今福線は広島と浜田を結ぶ広浜鉄道の島根川ルートとして計画されました。
昭和8年からこちら下府を起点に岩見今福まで着工されています。しかし昭和15年太平洋戦争の為、中止となります。それが旧線今福線です。新線のお話はまた後ほど。
待合室があるにも関わらず、地元の学生はホームの端の方で座り込み話をしていました。
多分、弁当食べていたような気がします。唐突に現れたツアーの私達に少し驚いてました。
向かいのホームへと向かっている最中、マイペースにも撮影をしていたのですが電車が来ると聞き急いでホームへの階段を上がります。
当然、焦りピンボケ。そして、一眼レフも焦ったのが処理が遅い!
なんとか去っていく姿は収めることが出来一眼レフと共に一安心。
さぁ、この後ろには旧線の後があります。
勿論、草が生い茂っており藪も。
ここで、とある事に気付く。
・・・これは初めての藪漕ぎ体験ができるのではないか?と。
気が付けばすでに藪を進む達人たちの姿が。ガイドの方が普通に道はあるといおっしゃられていましたが・・・これは初の藪漕ぎチャンスと後を追います。
自然の力は強く草木は跳ね返り思っていた以上に足をとられました。
身を屈め抜けた先には道がありました。その道に降りる前には少し急な斜面を下って・・・
いや、滑りました。しかし、ここは学生時代に培った技術で無傷!(※ズボンへの被害は除く。)
先程、畳ヶ浦で今日は足が悪い日だと察していたにも関わらず好奇心に負ける!
しかし、初の藪には勝った!
勇ましく、下府駅に戻ります。
まぁ、すぐにこの水路を通って滑った場所まで戻るのですがね。
今回、分かりやすくするため赤い丸で囲みましたこの場所。どうやら未成線を求めて登った跡あがあるようです。本来今福線が通っていればこの場から電車が見れたわけですね。
そして、ここを登っていく達人たち。私も試みましたが、レベルが足りず諦めました。
これは、流石に慣れていないと怪我します。
そして、ここを抜けた先の道はちゃんと見れますのでご安心ください。
とても親切案内板もあります。載っている写真の中でも小学生の通学に危ないと解体された場所もありますが面影があります。
近くに光明寺というお寺があり特別に本殿の中を見せて頂きました。本来、ツアーに含まれておらず唐突にお邪魔したにも関わらず快く迎えてくださりありがとうございました。
旧線を辿ると、トンネルがあります。
地図を見ると上府第一トンネルです。遠くからでも分かる【立入禁止】と有刺鉄線。
入れない事は無いでしょうが、せっかくの楽しいツアー。ルールはちゃんと守りたい。
(後に一つ、安全第一に気付かず通り過ぎトンネル入りました。申し訳ございません。)
今福線が今回のメインですが、実はもう一つ目的がありました。
それが廃校です。現在有福分館となっていますが元は有福中学校です。この横に小学校があります。
こちらの中学校は取り壊しが決まっているようです。
まずは中学校の方に入ります。
その前に、入り口床の貴重な豆タイル。
廃校内部へは初めての挑戦。
階段ってこの構図で撮るのが好きなんですよね。
管理されている為、内部の時計は私の腕時計と同じ時刻を指していたのですが、どうやらツアーの方々曰く一分早いようで【島根時間】と命名されました。
テンションの上り様に荒ぶる校章。
校歌はどこもだいたい同じようなメロディーだと以前聞いたことがあります。
小学校の時の効果は覚えているのですが、高校は全く覚えていませんね。中学も曖昧です。
小学校へは外の渡り廊下を利用するのですが、その時に会った焼却炉。
私の時代はありませんでしたので、時代を感じますね。
何度も言いますが本当この日は天気に恵まれました。
陽の光が木造校舎の木の温もりを演出させます。
そしてこの校舎ワックスを掛けたようによく滑ります。
案の定、階段から滑りました。まぁ、階段から落ちるのは慣れてるので怪我はしませんでしたが。
「ワックスがけの時絶対一人は膝ついてズボン真っ黒にするよな!」
って話で素直に私が挙手。
「あ、はい!私です!」
中から見た校庭。鉄棒が大中小とありますね。あの一番大きな鉄棒乗るときはまず中くらいの鉄棒から移ってから回りますよね?
・・・私だけでしょうか?
有福中学からみた有福小学校。こちらは保存されるそうです。
正面玄関だけ見ると異国の建物な感じがします。
もう少し探索したい気持ちを抑え今福線へと戻ります。
こちらは有福第3トンネル。本来は草木生い茂りトンネルは見えないのですが地元の方々が見える様にしてくださったようです。
あのトンネルの先にはいけないのですがね。登るには難しそうです。
第三トンネルから少し行った場所です。ちゃんと上へ登る道はあるのですが私を含めほとんどの方が急な斜面を登ってます。
「撮るなら4本入れて撮りたいやん?」
という言葉に魅了され登りました。登ってよかったです!
帰りは流石に道を使いましたが!
また少しバスで進むと、見事綺麗な5連アーチ!
そしてこの5連アーチから湧き水がわいて有りコップも置いてあります。
飲んだ方曰く美味しいようです。今回は胃の調子が悪い為、あきらめました。
5連アーチからも大きな木が目立ち、歩いて少し山を登ります。
大木見た事ありますか?って聞かれて「トトロ住んでそうな気は家の前にありました!」
というより、昔本当にその気にトトロが居ると思って眺めていたことも・・・
こちらの木はシイの大木ともう一つスダジイと書かれてました。
大きすぎてカメラおさまらず、一部撮影したのがこちら。おそらく、折れてそこから成長したのではないかと思われます。
管理されてる方が快く見せて下さりました、ありがとうございます。
また進みまして4連アーチ!
土木学会選奨土木遺産認定されております。
実は予告で使っていた写真はここの今福第4トンネルです。
このトンネルの先が一番きになるなぁーという感じがして採用しました。
トンネルを抜けるとそこは・・・
1連アーチが掛かっていました。
そして川には苔の生えた石が。渡る人もおり返りが落ちることを期待しカメラを向ける人もいました。しかし、誰も落ちず!
今日の散策はここまでとのことでバスに引き返し明日の朝食と飲み物調達へ。
買い物を終えて外に出ると雲城まりづくり委員会の方々が来られており、案内マップを頂きました。どうやら、絶滅危惧種でハッチョウトンボという小さな生き物がいるようです。
模型みせてもらいましたが、本当に小さかったです。
その後、三又温泉に行き一日の疲れを癒し宿泊施設である森の公民館で懇親会。
今回案内してくださった方々との交流を楽しみました。
初のコテージにテンション上がりながらも11時には引き上げ、1日目が終了しました。
次回:2日目に続きます。
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